長野峠から羽金山へ 2011.03.10
長野峠〜羽金山縦走路を初めて通ったのは9年前(レポ・2003.12.23)。その頃はホームページやブログでもまだ「このルート」のことは殆ど紹介されてなく、登山者も殆ど通る人はいなかった。
当時の登山道は目印の赤いテープは所々あったものの指導標は殆ど無く、迷いやすいところもあった。
長野峠手前のピーク599付近では道が分からず迷ってしまい、なかなか登山口に出られなかったものです。
2回目に通ったのが2006年2月で、この頃になると指導標もだいぶ増えて通りやすくなってきた。
でも、この時もピーク599付近で植林が伐採されてて道が分かりにくくなってて一瞬道を見失いました。
あれから5年、UPしている情報も古くなってきた。
今年は雪も多く降って登山道も倒木なので荒れていないか?気にもなっていた。
そこで今回は今現在の登山道の状況を確認することも兼ねて久しぶりにこのルートを縦走してみた。
09:26 長野峠〜09:34 ピーク599付近〜10:09 ピーク662〜10:42 鞍部644〜11:02
フェンス前 〜11:11 「はがね山標準電波送信所」ゲート前〜11:17 羽金山・三角点〜11:30 ゲート前〜12:58 長野峠 |
1ヶ月前まではまだチェーンを付けないと通れなかった県道12号線の長野峠でしたが、今は雪も無く普通のタイヤで峠まで行けました。
長野峠を200mほど過ぎた場所にある駐車スペースに車を止めてスタートすることにした。
登山口からはいきなりの急登である。その急登を上がった先には指導標があり、矢印に従い進んで行きます。
長野峠にある登山口 | 急登を上がった先にある指導標 |
100mほど進んだ先にピーク599付近に出合う。目印は無い。よ〜く見ると右側に道があり、その先に赤いテープも見えていた。
ここからやや右に道なりに下っていきます。
その下る道の途中に大きな倒木が通せんぼ〜!
飛び越えることも、くぐることも出来ない大きな倒木なのでやや左に迂回する。‥が、実はこの倒木の裏に指導標があるのであった。
「行き」はこの指導標に気付かず、しかも正規の登山道とは別に「道っぽい」ものが左側に平行して延びていたので「そちら」を通ってしまった。暫くして違うことに気付き、右側に赤いテープと登山道を見つけて再び進めた。
まあ、結論から言うと‥以前に比べたら登山道も踏み跡もしっかりしてるし、通りやすくなっている。
目印の赤いテープも多すぎるくらい、あちこちに付けられている。この時季だからかもしれないが藪も無い。
長野峠から羽金山の縦走路は、ほぼ福岡と佐賀の県境ラインに沿って伸びている。
県境を示す石や白い杭などが「長野峠〜羽金山」には多く立てられているので、(多少県境から逸れている所もあるが)迷ったら「それ」を目印にして進むと良いかもしれない。
ピーク599付近 | 倒木の裏にあった指導標 |
ピーク599から鞍部に下り、再び上がった先に小ピークに出合う。木々の隙間から東方向に雷山側の山が見える。
小ピークから一旦下り、UP・DAWNしながら杉の植林帯の中を進んでいきます。
本日は風がややあり冷たい。もろに当たると寒い。だが、このルートは周囲が木々(植林など)に覆われているので風には遭わず寒くはない。
でも逆に言うたら展望も望めない。あまり楽しくは無いルートでもある。
小ピーク | 杉の植林帯の中を進む |
杉の植林帯の上りを上がった先に国土地理院の地図の載っている標高662mの場所(ピーク662)に出合う。
その少し手前には藩境石?境界を示す石と杭がある。
ピーク662手前にある境界石 | ピーク662付近 |
ピーク662からは境界を示す白い杭に沿って下って行き、鞍部に出合う。
この鞍部、長野峠側からは何てことなく進めるが‥羽金山側から下りて来た場合、ちょいと注意!
(羽金山側から見て)右斜めに道らしきものがあり、白いテープも張られている。
ひょっとしたら南側の林道に下る道があり、ここは分岐なのかもしれない。
また左側には恐らく伐採の為に付けられたものと見られる間際らしい赤いテープもあった。
しっかり目印の赤いテープや道、境界を示す杭などを見てれば大丈夫であろうが‥注意してほしい。
鞍部からは標高差100mほどの上りになる。
羽金山側から見た鞍部 | ひたすら続く杉の植林たち |
標高700ほどのピーク一帯の始まり付近かな。
境界を示す石の棒も見られる。
右側には少しばかり木々の隙間があり、ホント少しばかりではあるが展望も望めそう。
このピーク帯を過ぎ、鞍部644まで下っていきます。
その途中には目印として石積みの中に立てられた境界を示す杭(白と黄色)がある。
標高700mのピーク一帯 | 鞍部644に下る途中にある石積みの中の境界杭 |
また途中には小ピークを通るが、目印にここにも境界を示す石とテープが巻かれたテープもあり。
降りた鞍部が標高644m地点である。
ここから山頂にある「はがね山標準電波送信所」のフェンスまで標高差200mの急登を上がります。キツイです。
鞍部に下る途中にある小ピーク | 鞍部644 |
今まで杉の植林帯ばかりでしたが、この辺は自然林などが見られる。気持ちよいものですが‥急登です。
ここに来てラストの急登です!キツイです。道も所々滑りやすくなってます。
ふと後方を見てみると東側の背振山系の山々も見え、段々と標高も高くなってきていることが分かる。
自然林の中の急登を上がる | 上りの途中にある岩の群落 |
やがて「はがね山標準電波送信所」の敷地フェンスが目の前に出合う。高さ200mの送信アンテナも間近に見えます。
羽金山山頂の三角点はこの敷地内・フェンスの中にあり、勝手に中へ入ることは出来ません。
三角点に向かうには正面ゲートにて許可を貰います。
フェンス越しに正面ゲートまで進んでいきます。
今年は雪が多かったせいか、この辺にはまだ雪があちこちに残っていました。
フェンス前 | これよりフェンス沿いにゲート前まで進む |
久しぶりに来ました。ゲートのインターフォンにて中の人に連絡を取り、中に入れてもらいました。
三角点は送信アンテナが建つ建物の南側横にポツリとあります。
写真を撮っていると何時ものように係りの方が出て来られましてノートに記帳しました。
今年に入って8名ほど三角点に会いに来られていますね。
こうやって許可を得たら三角点に会えますが、
何時もというわけでなく時季によって入れない時もあるそうです。係りの人に因ると、毎年10月末頃には工事のため入れないそうです。
また冬場、雪が凍りつく頃には塔などに氷りついた氷塊が落下することもあり、危険なために立ち入りを禁止することもあります。
因みに係りの方に因ると今年、塔から落下した氷塊が下にある空調に直撃してしまったらしい。壊れたらしい。
人に当たったら勿論即死です。命がけで仕事をされているんですね。
「はがね山標準電波送信所」ゲート前 | 羽金山・2等三角点 |
敷地内から見た西側の山々。眺望は素晴らしいです。
手前の山は河童山でしょう。その後方は浮嶽かな。たぶん女岳は河童山で隠れているのでしょう。右側は二丈岳かな。
のんびりと景色見ながらゆっくりしたいものですが‥ここで弁当は食べちゃいけません。ダメです。
羽金山山頂にある「はがね山標準電波送信所」の敷地内から見た展望 |
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